2020年5月10日日曜日

自宅巣篭もりにすっかり馴染んで・・・。

コロナ禍で外出禁止。自宅に過ごす日々。何故か身体もすっかり馴染んでベランダのペンキ塗りが楽しい・・・。
タケノコ掘りの季節も終わり、裏の筍が毎朝スクスク伸びる姿が清々しい! 人間もこんなふうに伸びれたら良いのになぁ〜とのんびり眺めています。(笑)
筍の代わりに我庭の牡丹が真っ盛り・・・。


   年年歳歳花相似たり
   歳歳年年人同じからず





2020年5月9日土曜日

晴耕雨読の日々。

毎日が日曜日になって、もう1ヶ月近く・・・。

美しい緑の裏山を眺め 本を読む。まさに晴耕雨読の日々。 読書に疲れたら、ベランダのペンキ塗り、時々 裏の竹林へ筍掘りへ。 収入も無くなったが 小遣いも減らず、誰も訪ねてこず 妻と二人っきり。こんな事は結婚53年間で初めて、コロナ離婚への心配もあるが・・・。(苦笑)
61年間 働きずくめの我が人生、こんな自粛休暇も 考えようでは幸せなのかも・・・。


我が家の食卓から見える木蓮の若葉。あぁ、蘇る!

自宅のベランダから望む裏山。

愛読書ブックカバーリレー:7冊目。(最終日)

7日間ブックカバーUP 最後の7冊目は、書道家 篠田桃紅「103歳になって分かったこと」。(2015年 幻冬舎刊)
この本は愛読書とまだ言えず、今から読み始める本です。今年3月 富山美術館で開催された「篠田桃紅展」を見て感動、その折 購入したもの。 私が103歳までには後24年、もしなったらどんな気持ちだろうと? 興味を持ったから。(笑)
桃紅さんは「私には死生観がないのです。淡々と生きて来ました」と言っておられますが・・・私はそんな禅僧のような生き方は出来そうもありませんね。
 
今回の「ブックカバーリレー」は、FB上で色んなご意見がUPされました。「ネズミ講に似ているから気持ち悪い」「不幸の手紙のようで チェーンメール方式は駄目」とか・・・。私もリレーの7人選びに苦労した。(笑) 

でも、元々強制力もなく 金銭的な実害も無し 夫々個人が選択すれば良い遊びです。むしろ 自分で良く考えて選ぶと言う「個人の選択力と考え方」が試されたように思います。
私は、親しい知人友人がどんな本を読んでいるのか? と言う興味もあったし、久しぶりに自分の本棚を改めて見直す機会にもなった。また、Web時代に入り、本が売れない 読まれないと言われているのも事実。何でもスマホで済ますのも問題点があるように思います。それから あるFB友人の「私は本が嫌いです」と思い掛けなく見えなかった側面が分かったり、色々知れて面白い企画だったと思います。






愛読書ブックカバーリレー:6冊目。

 7日間ブックカバーUP6冊目は、グラフィックデザイナー財津昌樹「言いたいことを言ってしまうと、どうなるんだろう」。(2013年 花伝社刊)

財津さんは、30年前から毎年「言いたいことを言ってしまう展」を開催。僕は世の中を1ミリ 出来れば 2ミリぐらいは変えたいです! と言う。 私は、長い間 何の根拠も無く “言いたいことを言ってしまう”と 自分の会社活動に負の影響があるように感じ、黙する事が多かった。ある時、財津さんの展覧会を知り 東京へ会いに行った。本人と話し意気投合。言ってしまっても悪い影響が無いことも知り 今迄の自分を恥じた。勇気を得た! 
財津さんは今後も「沈黙は禁ですから」や「愛と文句のラプソディー」をキャッチフレーズに社会問題改善活動を個展で1人続けて行く。 皆さん、もっと言いたい事を言いましょう! 




愛読書ブックカバーリレー:5冊目。

ブックカバーUP 5冊目は、日本CIの父と言われるPAOS 中西元男著「DECOMAS-経営戦略としてのデザイン統合」1971年 三省堂刊。理論編&実践編の2冊組(黒色ケース入)。

私にとっては、これは愛読書というより指南書。買った当時 24,000円(現在改訂版45,000円)独立し収入が少なく苦しい頃だったので勇気がいった。
中西さんは、現在迄に約100社のC I・ブランド&事業戦略デザインなどを手掛け、多くのサクセスストーリーを世に送り出している。私が初めてお会いしたの頃は、マツダのCIを開発された直後で一躍脚光を浴びていた。当時 私自身デザイン会社の経営者として、クライアントからのデザイン評価に悩んでいた頃で、中西さんの話に目から鱗が落ち 救われた。
現在も年一度 赤坂のPAOS事務所をお尋ねし、色々教えを頂き感謝です。振り返るとデザイン界に入って私が一番影響を受けた2人は、田中一光さんと中西元男さんと言う事になります。


愛読書ブックカバーリレー:4冊目。

3冊目を飛ばし、ブックカバーUP4冊目は、恋の句を多数残した情熱の女流俳人「鈴木真砂女 全句集」(平成13年 角川書店刊)。
10年前、友人から句会へ誘われ俳句を始めた。最初は何をどうしたら良いのか? さっぱり分からず駄作の山積み。それで有名な俳人句集を山ほど買って詠みまくった。そして、真砂女の句に出逢い感動した。
真砂女は「私のは生活句ですから」とよく言っていたそうだ。だから 身近な事 思った事をそのままに句にしていたのでは・・・。でも、こんな句を詠むには 波乱万丈の人生でなきゃ。私には無理無理。(笑)

     「死なうかと囁かれしは蛍の夜」 真砂女




愛読書ブックカバーリレー:2冊目。

茶房・犀せいの村井さんから、この私へリレーバトンが回って来て2日目。 
ブックカバーUP2冊目は、和菓子界のソニーと言われた「叶匠寿庵」創業者 芝田清次さんの「花雲水」。 大津市役所観光物産課を辞め 39才で独立、素人から日本一の菓子メーカーを1代で築く。その感動の事業哲学やエピソードが この1冊に詰まっている。1985年 講談社出版、その7年後 残念ながら他界された。
柴田さんとの出逢いは、ある出来事から・・・。1983年頃、私は金沢の和菓子屋のデザインをしていた。参考にと2月 京都・哲学の道「叶匠寿庵」支店を訪ね、噂通りの素晴らしい接客に感心・脱帽し帰沢。帰宅し その折に買った和菓子のシールに驚いた。日付が昨年になっていたのだ。お菓子は新品だったし1,000円程度の菓子なので、思い悩んだが やはりお知らせした方が良いと思い手紙を書いた。
手紙が届いた頃、お店から電話が掛かってきた。今、オーナーの柴田が車で一人運転し 金沢へ向かったので会って頂きたいとの事。夕方 到着された柴田さんは、まず合掌し お詫びし 代替えの和菓子を沢山差し出され、生涯の恥と自分を責めておられた。その姿は何故か 神々しく見えた。その頃「叶匠寿庵」は、もう年商約60億になっていたと思うが 初めてお菓子を買った私に頭を下げる柴田さんに 一寸の奢りなく、真の商人道を歩む姿を見た。
その後、親しくお付き合い いや むしろ教えを受けに大津へ通う仲となった。この本の51Pに 私とのエピソードを書いておられる。柴田さんから人間としての生き方を多く学びました。そして、「寿長生の郷」オープン時のパンフレットもデザインさせて頂き感謝尽きません。9年足らずの短いお付き合いでしたが、流れ星のような煌く実り多い日々でした。


愛読書ブックカバーリレー:1冊目。

フランス音楽・映画評論家の永瀧達治さんから村井幸子さんへバトンが渡った愛読書カバー紹介リレー。 
コラムニストでもある村井さんから、この私へバトンが回って来ました。

ルールは、

1)一日一冊好きな本のブックカバーを7日間連続でアップ。

2)アップするたび、一人のFB友だちをこのチャレンジに招待。 
これは私の貧弱な本棚が暴露されるようで、少々怖い・・・(笑) 
7日間ブックカバーUP の1冊目は、尊敬するグラフィックデザイナー田中一光 自伝「われらデザインの時代」。 田中さんは、LOFTや無印良品、西武百貨店の包装紙、産経能ポスター等……日本の美意識を大切にモダンに時代を彩ってきたグラフィックデザイン界の巨匠。この本は2001年出版され、その翌年 残念ながら他界された。
田中さんは、私より11歳上でデザイン界の大先輩。私が18歳で業界に入った頃、もう頭角を表し日本を代表するデザイナーでした。その日本的にしてモダンなデザインに魅せられ、その後姿を追ってデザインと日夜格闘。 田中さんの自伝を読むと、我が青春とが重なり合い、今でも熱い思いに駆られます。
生前、日本グラフィックデザイン協会の会議・飲み会等で何度か同席する機会もあったが、畏敬の念が強く親しく話せなかった事が悔やまれます。私がデザインに迷った時、航海する船を導いてくれる灯台のように思えた方でした。 本書の後書きには、今後 世界のデザインは大雑把でグローバルな「回転すし文化スタイル」が到来すると予見。20年後の現在、まさにその予見が・・・。