2020年2月28日金曜日

「旅する犀星〜伊豆編〜」ポスター&チラシのご紹介。

小説家としてデビューしてからおよそ1年、年間40~50本という驚異的なスピードで小説を発表し続けていた犀星が、初めて伊豆を訪れたのは大正9年10月、吉奈温泉でした。本展示では、犀星が若き日にあこがれた文士の執筆旅行をご紹介しております。
私は、ポスター&チラシをデザインさせて頂きました。

期間:2020年3月14日(土)~2020年7月12日(日)● 但し、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、令和2年2月29日(土)から3月15日(日)まで【臨時休館】となりました。また、イベント「犀星忌・和合亮一氏講演会」も新型コロナウイルス感染拡大防止の為、中止となりました。  誠に残念至極。
◉ https://www.kanazawa-museum.jp/saisei/

イラストは「キング」(大正15年7月)に掲載された紀行文寄せ書き
「伊豆の旅」中の、佐藤惣之助による挿画です。
4月、詩人仲間の千家元麿、川路柳虹、白鳥省吾、福田正夫、佐藤惣之助、
百田宗治、萩原朔太郎、室生犀星の8人が
修善寺温泉〜下田〜湯ヶ島温泉を旅しました。




2020年2月17日月曜日

アカデミー賞受賞映画「パラサイト 半地下の家族」

昨日、アカデミー賞受賞映画「パラサイト 半地下の家族」を観た。
さすがアカデミー賞効果で映画館に久しぶりに人が溢れていた。私も野次馬でその中の1人(苦笑)。
丘の上の大邸宅に暮らす上流家族と 対照的に暗い半地下で暮らす下層家族。 “貧富の格差”がテーマで 最初 黒澤監督の「天国と地獄」を思い出したが、全く違いブラック・コメディ仕立ての悲喜劇。失業中の家族4人が金持一家のパラサイトになる話だが、「万引き家族」にも通じる 犯罪者だけど共感せずにいられない、そんな不思議な映画だった。
ポン・ジュノ監督は、この映画で お金持ちもパラサイト(寄生虫)なんだと。つまり お金持ちというのは、貧しい人々に“寄生”して労働力を吸い上げている。お金持ちは、貧しい人たちの労働に“寄生”している・・・そういう意味合いもあると。このコメントにも納得した。