2015年12月31日木曜日

今年1年のお礼!

今年も今日で終わり。この1年間本当にありがとうございました。


今年のデザイナーとして思い出は、2つ。
1つ目は、8月に石川国際交流サロンで俳句アート個展が出来た事。
2つ目は、オリンピックエンブレムに応募出来た事。

1つ目は「茶房 犀せい」で仲間と月1回「句”呑会」と云う句会をやっており、そこで創った自作句をデザイン化しものです。
開催期間中、千葉から1組のご夫婦がふらりと入って来られ、ゆっくり会場を回ってからこんな事を云いました。私達は、新幹線で金沢観光に来ましたが、金沢駅に降りてからずっと失望ばかりでした。
どこへ行っても頭に描いていた金沢とあまりにもイメージが違っていてガッカリ。でも、通り掛かりでふらりと入ったこの会場に描いた金沢がありましたと! そこで私は、この会場は古典的な和の金沢ですが、もう一つ新しい和の金沢がすぐ側にありますからぜひ観て下さいと「鈴木大拙館」を薦めました。
数日してからそのご夫妻からメールがきました。「あれから鈴木大拙館を見て千葉へ帰りましたが、お陰で素晴らしい金沢を観れました」と。
たった1組の事例ですが、その影にもの言わぬ観光客が何百人もいるかも知れません。新幹線で浮かれてばかりでいけないのでは? と強く思った1年でした!

では、2つ目、オリンピックエンブレム。
ご存知のように第1回エンブレム選考委員会がヘマをやってくれたお陰で、私にも参加するチャンスが生まれ、応募しました。(苦笑)
来月決まるのですが、早くもアメリカのデザイン団体AIGAから苦言の公開書簡がWebサイトに公表されました。デザイナーの著作権・商標権・意匠権・知的財産権・所有権等一切の権利を無償譲渡する条件を批判。日本のデザイン協会が何も声を上げないのに、アメリカから苦言が来た訳です。
本当に情けない事です。
採用後の商品化に際しては、恐らく委員会は何百億のロイヤリティを手にする事になります。クリエイターの才能を都合良く利用する事だと批判されても仕方ないのでは・・・?
問題は、何故こんな応募になったか?と云う事です。1回目の時、問題を起こしたのは、謀大手広告代理店の2人のようです。広告代理店が何百億?何千億?のオリッピック利権をなり振りかまわぬ姿勢で群がり、不正をやってまで取りたいからではないでしょうか?
デザイナーは、何も出来ない状態かもしれませんが、日本のデザイン界を変えて行かないと未来がないのも事実です。







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