2013年5月13日月曜日

個展「小川 修のアート5・7・5」作品紹介−2。

過日、私のふる里 能登:宝達志水町で開催した個展「アート5・7・5」出品作の内、前回紹介の5点に続き6点目〜10点目迄を紹介いたします。(出品作は全部で51点でした)


俳句個展6点目の紹介は、海月の句です。
特に子供達に人気の一番あった作品です! 
海月の美しい写真は、デザイナー仲間の吉田正之氏(栃木県)より
ご提供頂きました。(感謝)

俳句個展7点目の紹介は、キリギリスの句です。
誰にも長い人生には、無き事にしたい事の一つや二つあるのでは? 
と自戒を込めてつくった句です。
もし、無い方は本当に幸せな人生を歩まれていますね。
また、イソップ物語のアリとキリギリスの喩えのように
真面目に働かなくてはと、
皮肉にも仕事をしなくなって知る事になりました。(苦笑)

俳句個展8点目の紹介は、
告知DMやチラシに使用した「五才の夏」です。
これは息子が五才の夏、私と月を見上げていたら 
突然「スイカみたい」と言ったので、
子供の発想力の新鮮さに驚き、強く記憶に残りました。
(その夜の月は、本当に紅く見えましたね)

俳句個展9点目の紹介は「落葉帰根」の句です。
落葉帰根(らくようきこん)とは、中国禅宗六祖慧能の言葉からきた
諺で葉が落ちれば根に帰るように、
人も年老いては昔を懐かしみ故郷に帰りたくなると言う意味です。
東京へ出て活躍した親友(同級生)が1人アパートで孤独死をし、
その悲しみを詠いました。
友も自然の大きな循環の中で根もと(金沢)に返って来ると信じたい。
(枯葉アートは、昔から私の制作テーマでもあり
循環と再生を意味します)

俳句個展10点目の紹介は「同窓会」の句です。
昨年、数年ぶりに小学校の同窓会があり、72歳なった友の顔を見て 
皆それぞれの道を一生懸命歩いて来たんだなぁ〜 と
思ったままを句にしました。





2013年5月6日月曜日

個展「小川 修のアート5・7・5」作品紹介−1。

私のふる里・能登の宝達志水町で開催した個展「アート5・7・5」も5日4日に無事終了しました。
お陰さまで懐かしい同級生をはじめ沢山の方々にご来場賜り、心から感謝しております。ありがとうございました!  とにかく無事終わった事に今は、ほっとしております。
それで、出品作を10点ぐらい紹介したいと思います。(出品作は全部で51点ありますが今日は、まず5点を紹介します)


まず1点目は、菜の花の時期も終わったのですが「菜の花まつり」で有名な信州・中野の阿弥陀堂を訪ねた時、生まれた句です。阿弥陀堂のある地は、樋口可南子さん主演の映画「阿弥陀堂だより」のロケ地です。

私の個展出品作2点目は、そろそろ目を出す(もう出しているかも?)土筆の句です。私の子供の頃は、土筆(つくし)を「つくしんぼ」と言っていました。


俳句個展の3点目は、木曽・妻籠宿へ行った帰りに見上げた黒々とした山影と煌々と輝く月を詠いました。


俳句個展の4点目は、昨年、金沢郊外の湯涌温泉に泊まった時、そこが夢二の泊まった宿と知り、思わず詠んだ句です。
大正時代の詩人画家・竹久夢二が、最愛の恋人彦乃との『愛の逃避行』として人生でもっとも幸福な時を過ごした宿が「お宿やました」であります。
夢二は、画家・作家ですが、私達デザイナーの先駆者でもあり 、私の憧れでもあります。今回の夢二写真は「金沢湯涌夢二館」のご好意で貸出し頂きました。(心から感謝)
 

俳句個展の5点目の「無言館」は、信州上田市にあり、第二次世界大戦中、志半ばで戦場に散った画学生たちの残した絵画や作品・イーゼルなどの愛用品を収蔵展示しています。
(株)八幡グループの専務さんのお薦めで訪ねたのですが、観ていてまさに無言になりました!
見終わって外へ出たら、さやさやと萩が揺れていて 思わず句が出てきました。
(上部の写真は、黒い部分が館の入口です)